人気ブログランキング | 話題のタグを見る

16回目(という事にした)の七輪陶芸

今週はお天気があまり良くないそうで、今日も広島は曇り空。
あと急に気温も秋めいてきたなあ…風邪引きそう。(ちょっと温度低下が急すぎませんか…)

じゃあ焼ける時に焼いてしまおうという事で、今日も今日とて焼成をば。

16回目(という事にした)の七輪陶芸_c0219927_1452790.jpg
今回焼くのは乾燥時13センチの楕円鉢。
実は来春このサイズの鉢に植え替えたいものがあるので、コイツには何とか割れずに焼きあがって欲しいところです。
焼き方は前回と同様炭の上直置き方式を採用しました。粘土は今までの赤土と耐熱赤(赤鍋土)を半々であわせて一割ほど道具土を混ぜたもの。それの表面に弁柄でちょっとお化粧がしてあります
新しい粘土を試すのはこれが初めてなので出来上がりが楽しみ。多分割れには強くなっているはず…なんですが…?
あと焼き締めは成型乾燥からいきなり本焼にいけるのもいいです。楽チンです


16回目(という事にした)の七輪陶芸_c0219927_1515075.jpg
今回の時間配分は、七輪で蓋をしてから一時間吸気口チョイ開き、その後10分半開、20分全開。
七輪底部全体に火が回るのを待ったため、いつもより全開の時間が5分長くなりました。
(この2代目七輪は底面積が大きいので炭の燃え具合にムラが出てしまうことが多々あります)


16回目(という事にした)の七輪陶芸_c0219927_15132826.jpg
ドライヤーはいつものように風量弱50センチからスタート。画像は13分後でこの距離(まだ風量は弱のままです)
ドライヤーを入れてから大体20分くらいは風量弱で、最後は吸気口にくっつけるようにして送風。
その後は風量強50センチから再スタートし、20分位かけて吸気口5センチという所まで近づけます


16回目(という事にした)の七輪陶芸_c0219927_15233895.jpg
ドライヤー強にしてから約10分、上の排気口からボッ、ボッ!…と断続的に炎が出るように。ただしこの炎は内部で燃え残った炭素が外気に触れて燃え上がっているモノでして、内部から吹き上がった炎があふれて出てきているわけではありません。なので温度としてはまだまだな段階


16回目(という事にした)の七輪陶芸_c0219927_1528233.jpg
さらに10分後(既にドライヤーは吸気口から5センチ)、七輪内部で燃え上がっている炎と排気口で燃えている炎が繋がる。この七輪は容積に比べて排気口開口部が小さいので排気抵抗が大きく、この頃になるとボボボボボッ!!…とジェット機が上空を通った時のような音がします。


16回目(という事にした)の七輪陶芸_c0219927_15392429.jpg
上の画像から30分後、排気口からの炎が徐々に小さくなっていく。これで焼成は終了です。前回はこの状態から下の吸気口を全部閉めてしまって一気に冷却させたんですが、今回はドライヤーで弱く送風し続けたまま上の七輪をどけて焼き物を取り出しました。


16回目(という事にした)の七輪陶芸_c0219927_1546219.jpg


16回目(という事にした)の七輪陶芸_c0219927_15471011.jpg



焼き上がり。とりあえず無事割れずに焼けて良かったと一安心
できばえとしてはまさに窯変の塊。…という印象

16回目(という事にした)の七輪陶芸_c0219927_15503195.jpgラスター釉のように銀~金に変化しながら虹色に輝く金属光沢

16回目(という事にした)の七輪陶芸_c0219927_15522331.jpg銅色から銀、そして黒へとめまぐるしく色が変わる側面。石はぜも多数

16回目(という事にした)の七輪陶芸_c0219927_1555984.jpg底面は自然釉がたっぷりとかかって黄色がかった白色に。


全面を覆う金属光沢は本当にキレイだけど…盆栽鉢としてはいささか派手すぎるかも…ほとんどキンピカだ!
ところどころ銅のような赤色が出ているのは、多分最後までドライヤー送風を続けたせいで
風が当たった部分が酸化焼成になったためと考えられます。

まとめ。派手に窯変を出したい時は最後まで送風を続けるがよいでしょう。
by 1000ray | 2009-11-16 16:06 | 七輪陶芸


<< うちにある盆栽(赤松)をご紹介 だいたい15回目くらいの七輪陶... >>