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盆栽展に行ってきました

私は盆栽初心者です(陶芸もだけど)。なので今まで一度も盆栽展というものに
行った事がございません!

…という訳で、金曜日に初めて行ってきました盆栽展。
会場が広島駅前の福屋(百貨店)という非常に便利の良い場所だったので良かったです
(自宅最寄の駅からJRにて15分で到着)
いやすばらしい盆栽を見学させていただくついでに、併設の即売会で
安い素材でも入手できればなぁと思いまして…

というかむしろ即売会ありきというか正直そっち目当てです

感想としては、やっぱり安かったです。(まずは展示内容についての感想言えやコラ)
インターネットの盆栽はどこも割高という話を聞いたことはありましたが、
実際生盆栽の値付けを見てみればそれも納得。
特に長寿梅の品揃えは充実しており、大体ネットオークションの半分~3分の1くらいの
お金で買える感じでした

それで改めて思ったこと。それはやはり、盆栽は自然が一番だという事です
今回の即売会には関東のものも含め複数の盆栽園さんが参加されていたのですが、
そういう樹をずらっと並べて眺めているとやはり盆栽園による
育て方の違い、哲学の違いというものが透けて見えてくるような気がします

ハッキリ言いますが、私は「作り過ぎた」盆栽が大嫌いです。
つまり枝を一分のスキもなくきっちりと整え、強引に小さくし、
無理やり多肥を施して促成栽培的に幹を太くしてしまおうという作り方が嫌いです
樹は生き物ですから、一本一本個性があり性格があり持ち味があります
それを無視し人間の都合で無理やり思うとおりに作ってしまおうというのは
いささか傲慢な行いなのではないでしょうか(初心者が偉そうにすみません)
自然を完全に支配下に置こうという考え方、これは完全に西洋的な発想であり
和の精神にはそぐいません
(日本庭園とフランス庭園を比べてみればお分かりいただけると思います)

「この大きさでは小品盆栽の展示会に出せないから」などという
下らない理由でせっかく元気に育っている黒松の枝を全部切り払ってしまい、
枝継ぎをして小さく作り直す
あるいは山から大量の実生苗を取って来て数年育て、
モノにならないと思ったら片っ端から水もやらず捨ててしまう

盆栽の世界では今もこういう事が平然と行われています。
これは私にとってはとても残念なことであり、またそういう事をする
人たちの事を(それがどんなに高名な盆栽家であろうと)私はハッキリと軽蔑します
そこには命に対する畏敬の念が全く見られないからです

何だか若造がうるさい話をしてしまいました、すみません
それで今回の展示会の話に戻るんですが、やっぱり伸び伸びと育った木は
見ていて清清しい気持ちになりますね。
限られた予算の中でいくつか樹を買いましたが、どれもそういう育て方を
されている盆栽園から買わせて頂きました

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これはそのうちの一鉢、珍しく黒松です(私はどちらかというと元気で生育旺盛な
黒松よりも繊細で弱弱しい所がある赤松五葉松の肩を持つ傾向が…)
樹高は約20センチで模様木としてはちょうどいいサイズ

ちなみに立ち上がりに重なるようにそびえたっている石が明らかに邪魔なので
この後カチ割って石の高さを半分にしました。(ムチャクチャだ)
ちょっと自分が買う樹としては骨格が出来すぎている感もありますが
(左の二の枝をもう少し下げてしまえば正直もうあまりやる事はなさそう)、
いかにも元気一杯で「おうそこの若造、さっさとオレっちを買って帰りな!!」
言っているような感じだったので買ってしまいました(8000円でした)

一度手にしてみると黒松もなかなかいいナと思えてくるから不思議ですね

いやそれはお前がいい加減なだけだッ
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by 1000ray | 2010-01-31 17:15 | 盆栽

37回目の七輪陶芸~3つぐい呑みを焼く

今回含めて多分3回くらいたまっている七輪陶芸記録
そもそもこのブログ、人に読んでもらおうというよりはむしろ自分自身が忘れないように
陶芸結果を記録しておこうという動機で始めたブツなので、
ちゃんと忘れない内に書いておかないと意味ないんですけどね…

c0219927_15271526.jpgさて今回焼いたのはご覧のぐい呑み3つ。いやこのサイズだとお猪口といった方がいいかもですが…使っている土と釉薬ですが、右下の溝が入ってるヤツはいつもと同じ5割赤荒土に泥灰釉(土灰と赤土を半々)を掛けたもので、上のヤツは釉薬は同じですが土は古信楽(細目)を使ったもの。(土によって雰囲気がどう変わるかを見ようと思いまして)それから左下の丸っこいのは土は5割赤荒ですが、釉薬は赤土30パーセントに土灰70パーセントという伊羅保釉に近い配合のものを使いました


ではいきなりなんですが焼き上がり。(画像容量の節約…)

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泥灰釉は全体的に薄めに掛けたのでやや透明釉に近い部分が多い印象
高台脇は割と広く釉薬を掛けない部分をつくったので焼き締めの雰囲気も出てます
それからこの溝模様(鎬模様なんて恥ずかしくて言えない)、
案外指になじみやすい形だったようで今現在は父が愛用中です
まぁ使ってくれる人がいてよかったよかった

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古信楽のヤツはやや面白みに欠ける印象。もっと厚く掛けたほうが良かったかも
形は杯としては王道というか、まぁ自分にしては整っている方だと思います

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伊羅保釉を掛けたもの。内側は普通くらい、外側は上半分くらいに薄く掛けました
白っぽくなっている部分が釉薬が掛かっている部分ですが、伊羅保釉特有の
流紋とか結晶マットな感じが出ているかというとそれほどでも…(2枚目の
右の方にちょっと流れてる部分があるけど)
どちらかというと自然釉のビードロに近い雰囲気です
生掛けが良くなかったのか、それとも素地との相性が良くなかったのか
はたまた黄土を赤土で代用したのが不味かったか…この辺はもっと
回数を重ねる必要がありそうです
まぁ信楽焼の壷みたいな色合いにはなったのでこれはこれでアリなのかなとも思いますが

まぁ何はともあれ、小さいものなら3つでもいっぺんに焼けてしまうという
この七輪の寛容さには感謝、です
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by 1000ray | 2010-01-31 15:58 | 七輪陶芸

36回目の七輪陶芸~前回と同じ釉薬で抹茶茶碗を焼く

今回は我が陶芸歴2回目の茶碗作りに挑戦してみました
茶碗サイズのものを七輪で焼くのは結構難しいけど果たしてどうなるやら

c0219927_14501092.jpg使った粘土はいつもの5割赤土に1割弱くらい道具土を混ぜたもの(いつもは何も混ぜないんだけど今回焼く茶碗は結構大きいので…)。釉薬はタイトル通り前回と同じく灰と赤土を同量ずつ混ぜたものですが、うちにあるはかりはかなり精度が悪いみたいで正直計量はかなりアバウトになってしまってます。…はかり買いに行かないとなぁ


c0219927_14551039.jpg焼成中は結構ヒマな時間が多いので、その時間を使って七輪から出る炎で灰作り(※単純に火遊びで暇つぶししているだけという説もある)。こうやって消し壷に灰を溜めておけば後でフルイで灰と消し炭をより分け、また釉薬の材料が作れるという訳。余談ですが枇杷の葉っぱは焼くととてもいい香りがします


さて焼き上がり
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前回焼いたぐい呑み2つの雰囲気の違いが何によるものだったのか
よく分からなかったので、今回は生の生地に厚く施釉してみました
結果としては全体的に乳濁調
やはりこの釉薬(仮に泥灰釉とでも名付けましょうか)は厚めに掛けると
乳濁調が出るようです
一枚目の画像右側にある白っぽい部分はザラつきがあり全く透明感がありません
どうやら火が上手く当たらず熔けきらなかったようです。見込みも同じような感じですが、
気泡が出来たらしくもっと表面がボコボコしちゃってます(堅くはなってますが)
一番下の画像は一番厚く釉を掛けたところ。何というか、ぬるり感がスゴイ

七輪陶芸は同じ土を使っていても毎回変化の多い焼き上がりになるものですが、
その中ではこの泥灰釉(仮)は割と調子が安定してるんじゃないかという気がしてきました
薄いところは灰釉に近い透明な緑色、厚く掛けるとぬるりとした乳濁調というのは
全部の作品(って言ってもまだ3つだけど)に共通しています
意外と再現性高いのかも

あと割れなくてよかった…
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by 1000ray | 2010-01-23 15:31 | 七輪陶芸

35回目の七輪陶芸~もっともシンプルな自作釉薬に挑戦

市販の釉薬を使うのもいいけど、陶芸をやっているとやはり
自作の釉薬を使ってみたくなるもの。
…という訳で、今回は自分で作った釉薬を使って焼いてみることにしました

まずは今回の釉薬の作り方から。

1.七輪陶芸で出来た灰を園芸用のフルイにかけて大きな炭片やゴミを除去
  (※ただし飽くまで園芸用のフルイなので1ミリ以下のゴミは混入)
2.熱湯で灰のアクを抜く。本当は灰が沈殿→上澄み除去→再度水洗い…これを
  丁寧に繰り返し行って時間も一ヶ月以上かけるんですが、
  せっかちな自分はきちんと沈殿するのも待たずにさっさと上澄みを捨てるという
  暴挙に。それでも一応熱湯で6、7回は洗ったんだけど
3.乾燥させた灰を赤土と1:1の割合(乾燥重量)で混ぜる

以上。つまり土灰と粘土を同量混ぜただけの超シンプルな釉薬です
こんなレシピでもちゃんと釉薬になるというから陶芸って不思議。
(ちなみに土灰の割合をもっと多くしてやると伝統的な伊羅保釉のレシピになります)

ただし土灰とは言っても↑を見ていただければ分かるように
自分の用意した灰にはかなり不純物が混入していると思われます
炭の粉とか七輪の壁の粉末とか他にも色々…
あとアク抜きの過程、これもまたかなり怪しいです
陶芸界でいうところの『土灰』よりもしかしたらずっとアルカリ分が多いかも…
(アルカリ分が多いと釉薬が熔けやすく、また流れやすくなります
 あと素地の粘土に染み込んで強度をモロくするという悪さも)

まあややこしい話はともかくとしてですな、とりあえず一度焼いてみない事には
始まりません。まずは考える前にやってみよう!

c0219927_1773970.jpgという事で。今回焼いたのは前回の焼成で素焼きに終わった楕円鉢と、5割赤荒土で新しく作ったぐい呑み。両方とも↑の釉薬を掛けてあります(乾くと淡いモスグリーン色)。ただしぐい呑みの方は素焼きをせず乾燥させた生地にそのまま釉掛けしているので、ちょっと本当に焼いても大丈夫なのかどうかはよく分かってません(マテ)まあとりあえずやってみる


c0219927_17151328.jpg焼成メモ。昇温の時間はいつもと同じですが今回は釉薬をつかっているのでドライヤー送風をピークから23分維持。また急冷で釉薬にヒビが入るといけないので冷却はちょっとずつ送風を弱めていって温度を下げるようにしました


では焼き上がり。まずはぐい呑みから

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まず、思ったよりずっと釉薬っぽい仕上がりになった事に驚き。
色合いは見込みも含めて全体的に緑青色で、乳濁している所も多数あり
濃緑になっている所は恐らく炭火が強く当たったところなのではないかと推測します
今回は素地にも釉薬の材料にも鉄分が多く含まれているので、
それが還元されて青磁のような色になったようです

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鉢の方もぐい呑みに近い色合いなんですが、しかしこちらの方が全体的に
乳濁しているというか、比べてみるとやわらかい感じがします
(ぐい呑みの方は透明感があり、はっきりとシャープ)
この違いは素焼きの有無によるものなのか、それとも釉掛けの厚さの違いによる
ものなのかまではちょっとよく分かりません(ぐい呑みの方は粘土が溶けたらマズイので
やや薄めに、逆に鉢の方はぽってりと釉掛けしたのです)

それから釉が乳濁釉調になったのは、恐らくは細かな気泡が発生したせい
なのではないかと思います
つまり灰の中に含まれていた炭素の粉が焼成中に炭酸ガスになって
気泡になったのではないかと
シリカ(ガラス質)が多い釉薬も乳濁調になるそうですが(例:シリカとしてわら灰を使う萩釉等)、
今回の配合ではそういう事は恐らくないんじゃないかなぁと思います…多分…

えっと正直難しい事はよく分からんのですが、粘土と灰を混ぜるだけでも
ちゃんと釉薬になるって事は分かりました
色も火の当たり具合、釉の厚みのムラが景色になって予想以上にキレイ。

今回はちょっと七輪陶芸のスゴさを改めて見せつけられた思いです


あと素焼きをせずに釉掛けする技法(生掛け)って江戸時代までは
当たり前だったんですね…焼いた後調べて知りました
今回は釉薬の半分が素地と近い粘土だったので釉と素地の性質が近く、
それで偶々上手くいったのかも…
ビギナーズラック…・?
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by 1000ray | 2010-01-19 18:01 | 七輪陶芸

33~34回目の七輪陶芸

何だろうこの投げ槍なタイトルは…
まあいいじゃないですか(仮)内容はもっと投げやりですから、きっと

まず33回目ですが、これはハッキリと失敗に終わりました。
以前使った炎色荒土でぐい飲みと小鉢を作ってみたんですが…
温度が足りなかったようで焼き締まり不足。
課題の火色の方は橙色くらいまでならどうにか出せましたが…

…もう終わらせてください。


c0219927_17143822.jpgさて34回目。もう何回も失敗してきた大きめの鉢をリトライしました。ついでに小さな楕円鉢も重ねて置いてみたけど果たしてこんなので焼けるのやら(土は今まで成績の良い5割赤荒土)


c0219927_17173297.jpgこういう面積の大きなものを焼く場合、上の七輪を被せたあと排気口から炭を入れてもあまり意味がありません(焼き物が受け皿になって燃料として機能しないので)なので下に積んだ炭だけで焼くわけですが、案外これでも上手く焼けるもんですよ。(炭の投下は確実に還元焼成にしたい時には有効です)時間配分はいつもと変わらず


c0219927_17212191.jpg取り出し中の様子。今回は冷却過程での炭化を回避すべくドライヤー送風全開のまま七輪を開けるという暴挙に出てみました。果てさてどうなったのやら


では焼き上がり。あ、やっぱ直火に当たらなかった楕円鉢の方は
素焼き状態でしたので、今度釉薬の実験に使う事にしました

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おお、良い!!これはイイ!!この何とも小汚い感じが出来立ての鉢にも関わらず
あたかも長年風雨に耐えてきた鉢であるかのような風情を醸し出してるじゃないですか!
そうそう、こういうざっくりした色の鉢を作りたかったんですよ私は…
今までの作ってきた鉢の中では一番出来が良い気がします
鉢下部のミゾは要らなかったかもですが…

この鉢には以前紹介した赤松を(予定変更して)植えようと思います

余談ですが、あの松赤松として買ったけど実は黒松なんじゃなかろうかと
近頃思い始めております…(冬芽が白っぽい)
あるいは赤松と黒松の雑種アイグロマツかも…まあどうでもいいですが
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by 1000ray | 2010-01-18 17:37 | 七輪陶芸

32回目の七輪陶芸

皆様、明けましておめでとうございます。(遅いよ)
ブログ更新間隔、空けましておめでとうございます(私の脳が)

結構溜まってしまっている七輪陶芸レポですが、コツコツ挽回していきたいと思います…

まず今日は、年明けてからの第一弾の模様をご報告。

c0219927_17131244.jpg今回焼いたのはぐい飲みと長方鉢(4号くらいの)で、土はどちらも5割赤荒土を使用。(ぐい飲みはちょっとだけ道具土を混入。鉢の方は100%5割赤荒土です)この土は七輪でもいい色に焼けるという事がすでに判明しているので(割ったけど)結構期待大


c0219927_1718288.jpg焼成時間メモ。七輪を被せてから1時間吸気口チョイ開きで放置→10分半開き→15分全開。ドライヤー微風40センチ~密着までを15分、密着で3分。ドライヤー強50センチ~5センチまでを20分。排気口の半分が赤くなってから15分ドライヤー送風を維持しドライヤーを止め、吸気口全開のまま5分冷却させてから取り出し(※ドライヤー全開状態からぱったり送風を止めると数分間瞬間風速的に窯内の温度が上がりますが、仕上がりは炭化焼成気味になります)


では焼き上がり。まずはぐい飲みから
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温度は十分だったようで焼き締まり具合は申し分なし。
色も渋い焦げ茶で中々いい…と思う。多分
見込みは一部酸化焼成気味になったのかやや明るめの赤も出ました
炭化がかかった部分とかかってない部分のツートンカラーが面白い

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長方鉢もいい色が出ました。(盆栽鉢の烏泥に近い色合い)
しかしこういう鉢って火面になる鉢底の部分が一番面白い色が出るような気がします…

2010年最初の七輪陶芸をまとめると…5割赤荒土最高!!
結構急熱にも強いし温度幅もある気がするし、形も歪みにくく
それでいて焼き締まり良くいい色が出ます。七輪陶芸で焼き締めをするには
うってつけな土なんじゃないでしょうか
これは苦手な成型もはかどりそうです。
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by 1000ray | 2010-01-10 17:51 | 七輪陶芸