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新兵器での焼成方法絞殺、もとい考察

この卓上コンロですが、今までのように耐熱煉瓦で燃料投下口を設けるやり方では
上手くいきませんでした。
排圧の関係か、燃料投下口からほとんどの炎が抜けてしまうのです。
上の煙突からは全然熱が抜けなくてダメだこりゃ状態。

という訳で、結局今は耐火レンガ抜きで焼いとります。

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容積が大きい分炭がタップリと入るのでじゃあもうそれだけで焼いてしまおうという。

ではその方法を紹介。

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まず火を起こし(これが結構大変!内部に凹凸がある七輪は優秀だよホント)、
オガ炭(白炭)をタテ置きにぎっしりと詰めます。だいたいコンロの淵くらいまで。
そして中央には棚となるL字支柱(13.5センチ)をセット

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支柱に焼きたい物(除湿はガスコンロで済ませる)を置き、周りに
黒炭を出来るだけたくさん積み重ねます。これはまだ積み重ね途中。

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その上からもう一つのコンロを被せます。横幅が広いので見た目の安定感は抜群だ。
更に上の排気口から黒炭の小片を入るだけ入れておきます(ただし意味があるかは不明)

あとは下の吸気口をチョイ開けくらいにして一時間放置し、
その後は半開きを15分、全開を15分。
その後はドライヤーでそよ風を15分くらい待ち、排気口から炎が見えたら
少しずつ風量を上げていってピークはこれくらいです。
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そしてこれがこの新窯で初めて上手く焼けた鉢です。(赤土に弁柄を入れまくってみたら
還元焼成で真っ黒になりました)
よく焼き締まったけど不思議と自然釉は少な目な焼き上がりに。
中が広い分ドライヤーの風が分散されて灰が吹き付けられにくいのかも。
…それにしても「千令」の落款だけは立派だなコノヤロウ。すいません。

ただこの焼き方、一見すごく熱効率は高そうなんですが…これでもたまに
温度が不足してしまう事があります。(素焼きと焼き締めの間くらいの焼き上がりに)
密閉度と壁の厚さによる断熱性は抜群なハズなんですが、やはり焼成室の容積が大きいので
場所によって火の回りに差が出来てしまうのが問題なのかも知れません。
まだまだ焼成時間の配分やL字支柱の高さ、あと黒炭と白炭の割合等
色々と試していく必要がある模様。

でもその試行錯誤がまた楽しいのが七輪陶芸なのです。むふふ
by 1000ray | 2009-11-13 17:55 | 七輪陶芸


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