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ある意味原点となった失敗鉢

今日は全盆栽の消毒を実施しました。冬の休眠期に石灰硫黄合剤を塗っておくと
春先の病害虫発生予防になるので、これは盆栽の冬に行う作業としては
欠かせないものになっています
ちなみにコイツ、化学的に消毒するというよりは強アルカリによる殺菌殺卵作用なので
(半物理的?)農薬としては比較的安心して使える類のものです
…でも金属にかかると錆びちゃうから注意。
特に今年は母が買ってきた鉢植えの桜から発生したハダニが大増殖、我が盆栽にも多大なる被害が及んだので念入りに刷毛で塗りました。

ハダニの繁殖力と生命力は恐ろしい…!(一度発生してしまったら
 もう葉水や薬なんて気休めにしかなりません…)

さてさて…実は近頃どうも天気が悪く陶芸ができておりません。
なので今回は、ちょっと趣向を変えて結構前に焼いた失敗鉢について
そぞろに書き連ねてみたく存じます…。

ある意味原点となった失敗鉢_c0219927_16522992.jpg

それがこちら。そうです、このブログの右上の方にも画像があるアレです。
この鉢はまだ前の七輪で焼いていた頃にできた失敗作なんですが…

ある意味原点となった失敗鉢_c0219927_16372626.jpg

そうなのです、灰よけのつもりで下に置いておいた七輪の火受けが
完全にくっついてしまったのです。画像中黒く見えるのは全て
金網が溶けて固まったもの。陶器の溶接工場やぁ~!
ある意味原点となった失敗鉢_c0219927_16463024.jpg

七輪の壁に刺さった裏側はこんな感じに…磯の岩肌みたい。

当然こんな物は盆栽鉢としては一銭の価値もない訳ですが、
しかし何故か捨てるに捨てられない存在なのです
何というか、色とか形が丁度いい感じなんですよねぇ…上手く言えないけど
持つと気持ちいいんです。(知るか)
最初はミニルーターで切り離そうともしていたけれどやっぱ無理でした。(鉄だし)

ある意味原点となった失敗鉢_c0219927_16582328.jpg

あ、こんな形でも一応ちゃんと自立はするんですよ!

確かにコイツ、変態鉢ではあるけれども…案外左方向にひょろひょろっと伸びる
泳ぎだし風の樹を植えれば見れるようになるんじゃないかと
勝手に思ってるんですが…ダメ…?(※ダメに決まってます)

うーん、まぁ展示会に出すわけじゃないし…(それを言ったらオシマイだっ)


何にせよ炎の神様恐るべし、です
by 1000ray | 2009-12-17 17:16 | 七輪陶芸


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